8月21日に開催されるコンサート「モダン・アートと融合する若き作曲家たち」で演奏される曲目の、プログラムノートを公開します。
それぞれの曲には作曲家それぞれの趣向や思いが込められています。プログラムノートからは、その一部を垣間見る事が出来るでしょう!
宮下亮明:Collage 16to@
【編成】ヴァイオリンとピアノによる二重奏曲
2016年制作。
作曲者は、これまでに書いてきた各曲の中で、調和的ないし実験的な響きを探求してきた。
特に実験的な創作曲からは、作曲者自身の想像の範疇の中になかった聴覚作用を検出することが何度か出来た。『Collage 16to@』は、今までの自作曲から聴くことのできた響きを要約した和音を記した、音の帳簿である。
永井秀和:The Color of Summer
【編成】弦楽三重奏とピアノによる四重奏曲
2012年制作。作曲者が高校3年生の夏休みに作曲した。
実際の「色」と連動しているわけではなく、「風景」をColorという言葉で表している。
第1の主題は、1オクターブの中のみで動く単純なメロディを持ち、まるでジャズのベースラインのように奏される。だんだんとメロディの振り幅が広がっていくと共に音楽は盛り上がり、電車の発車ベルを彷彿とさせる第2主題が鳴らされる。普段あまり遠出をしない主人公が、夏になり、電車に乗って意気揚々と様々な場所に出掛けて行く。そんな様子が表される。
伊藤栄乃:Trio ~pour Piano, Violon et Violoncelle~ より 第1楽章
【編成】ピアノ三重奏曲(ピアノ・ヴァイオリン・チェロ)
2013年制作。
高校生になってからM.ラヴェルの音楽に没頭し、フランス音楽の持つ色彩感や、教会旋法を駆使した作曲技法に感銘を受けた作曲者は、『Trio ~pour Piano, Violon et Violoncelle~』を制作するにあたり、「美しい不協和音」とも言うべき「影のある音」を目指した。
それぞれの楽器がソリストとなり、それが合わさることにより形作られるピアノトリオの魅力を、少しでも感じて頂けたら嬉しい、と作曲者は語る。
今日はコンサートの冒頭3曲をご紹介しました!
この続きは、また明日の更新でチェックして下さい!
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<モダン・アートと融合する若き作曲家たち>
【日時・場所】 2017年8月21日 19:00開演(18:30開場) めぐろパーシモンホール 小ホール
【参加する作曲家たち】 永井秀和 (東京藝術大学作曲科 卒業) 伊藤栄乃 (桐朋学園大学作曲科3年次 在学中) 宮下亮明 (桐朋学園大学作曲科3年次 在学中)
【参加する画家】 キリオカマキ
【演奏する曲目】 ●永井秀和:Romantic Ballade ●伊藤栄乃:Le metre pour changer ●宮下亮明:Collage 16to@ ●合作:画家キリオカマキの絵画作品による6つのシナスタジア (新曲初演)
他
【入場料】 全席自由 2,000円
こちらのアドレスから、チケット申込フォームにアクセスできます♪
https://ssl.form-mailer.jp/fms/98f16abb509605
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【次回の更新は明日、8月15日(火)を予定しています】