先月からお送りしています、Pオケアーカイブス。第3回のテーマは、2016年3月16日に開催された第3回演奏会よりエリック・サティ作曲 (クロード・ドビュッシー編曲)「ジムノペディ」となります。
指揮者の澤﨑杖也さんをゲストにお迎えし、色々と質問をしていきたいと思います。
(※録音音源を、このページの一番下に公開しています。是非聴きながらお読みください!)
指揮者/澤﨑杖也
東京都に生まれる。国立音楽大学演奏学科ヴァイオリン専攻卒業。桐朋学園大学研究生指揮専攻修了。
ヴァイオリンを吉野薫、永峰高志、Christian Ostertagの各氏に、指揮を梅田俊明氏に師事。
これまでに様々なオーケストラやジャズライブなど、国内外にて演奏活動を行う。
PLANET TERRA Youth Orchestraを指揮し、第4回演奏会にて作曲家・寺嶋民哉氏の新曲を初演する。また、Ensemble Burgを主宰し、音楽監督・指揮を務める。
宮崎県川南町モーツァルト音楽祭欧州公演においてイタリアで指揮を務める。
───本日は宜しくお願いします。
澤﨑 ── 宜しくお願いします。
───最近はどういったご活躍をされていますか?
澤﨑 ── そうですね、国立音楽大学を無事卒業できました(笑)
───それはおめでとうございます!
澤﨑 ── いやいや(笑) 他には、宮崎県川南町モーツァルト音楽祭欧州公演というイベントで、イタリアで指揮を務めさせて頂きました。
───なるほど。色々な場所で演奏されているんですね。指揮をやってみたいと思ったきっかけを聞いてもいいですか?
澤﨑 ── 中学生の頃、ヴァイオリン発表会で僕の伴奏をして頂いた方に、「君は指揮をしてみると良いかもしれない」と言って頂いた事が、きっかけのひとつです。
澤﨑 ── 本格的に学び始めたのは大学生になってからです。
───そうなんですね。澤﨑さんが大学3年生の時に指揮を務められたエリック・サティの「ジムノペディ」ですが、改めてこの録音を聴いてみていかがですか?
澤﨑 ── やはり特徴的なのはC.ドビュッシーの素晴らしい色彩感によるオーケストレーションです。指揮者としては、その彩りをどのように表現するかが難しいところですが、今回はさらに、サティの原曲の形を崩しすぎないように努めました。
───なるほど。そういえばこの時、少しだけ楽器編成が違うんですよね?
澤﨑 ── はい(笑) 第2番の“Lent et douloureux”は通常ハープ2台が必要となるのですが、どうしてもその用意が出来ず、別の曲で使用予定だったチェレスタで代用しました。
───また別の味わいが出ていて、私は良いと思いますよ。皆様に是非録音を聴いて頂きたいです!
───リハーサルはいかがでしたか?
澤﨑 ── この曲に関しては、メロディラインをオーボエが担当する事が多いですが、その息の長いフレーズを曲のなかでどのように完成させるかを口頭で伝えるのは非常に大変でした。
澤﨑 ── それとは別に指揮者として常に意識していることは、リハーサルを良い雰囲気で進めることです。
澤﨑 ── その為には、指揮者から演奏者への一方通行ではなく、演奏者ひとりひとりの主体性が何より大切です。そして指揮者としては、その演奏者の自主性を引き出せるような雰囲気作りを心がけています。
───素晴らしいと思います。その点で、この時のメンバーはいかがでしたか?
澤﨑 ── それぞれの演奏会でメンバーが多少変わるので、初対面だったメンバーも居るわけですが、意見交換も多く出来まして、非常に良いメンバーだった覚えがあります!
───それは良かったです!今後とも宜しくお願いします!
澤﨑 ── こちらこそです!
───本日はありがとうございました!
澤﨑 ── ありがとうございました!
******
録音音源はこちらです。
【次回の更新は4月24日(月)を予定しています】