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執筆者の写真ptyorch

Pオケアーカイブス その1

更新日:2020年2月18日


今回から、全4回に渡って「Pオケアーカイブス」を皆様にお届け致します。当団が今まで行ってきた演奏を、ゲストと共に振り返っていきます。

第1回Pオケアーカイブスのテーマは、2015年3月22日に開催された第1回演奏会のメイン曲、ロベルト・シューマン作曲「交響曲第1番 "春"」となります。

第1回演奏会から第3回演奏会まで当団の指揮者を務めた、作編曲家の寺嶋民哉氏をゲストにお迎えし、色々と質問をしていきたいと思います。

(※録音音源を、このページの一番下に公開しています。是非聴きながらお読みください!)

作編曲家/寺嶋民哉

 代表作に「半落ち」(2004年度日本アカデミー賞優秀音楽賞受賞)、スタジオジブリ作品「ゲド戦記」、アニメ「獣神演武」「聖剣の刀鍛冶」、テレビドラマ「真珠夫人」「南くんの恋人」「アルジャーノンに花束を」等。シンセサイザーを駆使した独特のオーケストレーションで評価を受け、数多くの映像音楽で才能を発揮している。

 2014年、国内外のクリエーター集団「一般社団法人PLANET-TERRA」を立ち上げ、その幅広い音楽家の繋がりを使ってのクオリティの高い音楽制作を目指し、アーティストのプロデュースや音楽コンテンツ作りを行っている。

 日本音楽著作権協会正会員/日本作編曲家協会常任理事/JASRAC編曲審査委員/熊本市親善大使

───今日は宜しくお願い致します。

寺嶋 ── 宜しくお願いします。

───まず始めに、ズバリこの時の演奏を改めて聴いてみていががですか?

寺嶋 ── ズバリ、まだまだです!(笑)

───バッサリですね!

寺嶋 ── はい(笑) もちろんこのR.シューマンの交響曲第1番という曲自体が、演奏者にとっても指揮者にとっても決して演奏しやすい曲では無いのですが…。

寺嶋 ── PLANET-TERRA Youth Orchestraは、ホール取りなどの事務的なことはもちろん、演奏プログラムの決定も全て学生のみでやっています。なので僕は完全に指揮を振るだけだったわけですが、最初に楽譜を渡された時は、「この曲をやるのか!」と驚きましたね。

───なるほど。リハーサルの様子はいかがでしたか?

寺嶋 ── とにかく全てがギリギリでしたね。「これは、無事に本番を迎えられるんだろうか?」という事も思っていました。

───どうしてそうなってしまったと思われますか?

寺嶋 ── 色々と理由はありますが、何より「音楽を作る」という段階になかなか進めなかった事です。

寺嶋 ── 「音楽を作ろうとしている」学生と、そうではない学生達の温度差がとても激しかったように思います。これは結成したばかりの第1回演奏会ならではの問題かもしれません。

寺嶋 ── 音楽を動かしていく最も大事な要素は演奏者のエネルギーですから、それはリハーサル期間中努めて大事にしました。

───リハーサル期間中は、演奏者のエネルギーが少なく感じたということですね。

寺嶋 ── そうですね。ですがいよいよ本番間近になってきた頃に、特に管楽器勢を中心にそのエネルギーは高まってきました。その頃はやっと少し安心出来ました!(笑)

寺嶋 ── この録音にも、それは表れていると思います。

───この第1回演奏会を初めとして、第4回目までコンサートが続いていますが、オーケストラは成長していると思いますか?

寺嶋 ── それは大いに進化していると思います。2回、3回とコンサートを行う内に、オーケストラ全体のテンションが高まっています。また、それに準じて心強い新団員が参加している事も良い事です。

───雨降って地固まる。という事でしょうか?(笑)

寺嶋 ── そうですね(笑)

───本日はどうもありがとうございました。

寺嶋 ── ありがとうございました!

******

録音音源はこちらです。

【次回の更新は3月27日(月)を予定しています】


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